仮想空間を活用する目的とは?

posical kidd

2009年04月10日 18:20


こんにちは、ポジカル白井です。

新入社員研修でブログをさぼっていたので、2日連続で書いてみます。

東京出張をして某企業に訪問してお話した内容です。


新卒採用の説明会で仮想空間を活用する際に大切なことやポジカルが60回以上イベントを行った結果、
得られたノウハウなど書いてみたいと思います。



某企業では新卒採用で仮想空間を活用するにあたって、議論が繰り返されているとのことでした。
そこでは仮想空間を活用した結果、ストリーミングで動画を流すのと何が違うのかが議論されたそうです。

ホームページで動画を流し、チャットや掲示板で質問を受け答えられる仕組みを作れば同じではないのか?

と議論されていたそうです。



もちろんその通りだと思いました。
効果としてはほぼ同じような効果が得られます。

しかし、同じ効果が得られないのも事実です。


少し矛盾していますが・・・。
後ほどわかります。



私は問いかけました「仮想空間を活用する目的は?」


ここが実はとても重要です。

ここを明確にしていないと、効果が出ているのかどうかわかりません。




目的が「情報提供」であれば仮想空間を活用しなくてもストリーミング動画などで十分効果があります。
むしろ、ユーザーのタイミングでまた、繰り返し見ることができる動画のほうが良いと思います。



しかし、私は声を大にして言いたい!

「仮想空間を活用する目的は人温度を伝えるため」である。



仮想空間とはリアルタイムに同じ場所に集まって、アバターではあるが隣に座ることができ、
一緒に何かをすることができ、思いを共有できるところです。



新卒セミナーを仮想空間で行う場合は「人温度」が伝わる仕組みでなければなりません。


仮想空間内に学生を集めて、そこにあるスクリーンをアバターに見せて、スクリーンから生放送で
プレゼンをするだけでは仮想空間をうまく活用できていないことになると私は思っています。


もちろん、各個人がPCの画面上の動画を見るよりかは「人温度」は伝わりますが、


わかりやすい話をすれば

1.家のテレビでサッカーワールドカップを見る
2.パブリックビューイングでサッカーワールドカップを見る
3.選手がプレーするスタジアムでサッカーワールドカップを見る

これらの差です。



仮想空間をうまく活用するには3の環境をいかにつくることができるかが重要です。








私たちが気付いたちょっとしたノウハウとしては

・プレゼンをする前に会場のみんなとコミュニケーションをとって同じ場所にる意識を植え付ける
・プレゼン途中に学生が参加できる○×問題などを入れる
・スクリーンから生中継で動画を流す場合は司会アバターを使い距離を埋める
・質疑応答の際は答えてもらえない質問が出ない工夫をする
・学生同士がコミュニケーションしなければならない状況を作る

などを心がけてLIVE感を演出しています。



また、ポジカルが仮想空間をつかう目的は「雇用のミスマッチの軽減」なので、
仮想空間を最大限生かし、お仕事体験シュミレーションゲームをしています。

合言葉は「やってみる」「やらせてみる」です。



仮想空間を活用する目的を明確に決めないとだめだと思っています。



セールスプロモーションにしても「とりあえず出してみる」ではなくて、どのようにコミュニケーションするのか?
を明確に定義し、その定義に合うような数値目標を作らなければならないと思います。

何人訪問したなどとWEBサイトと同じ感覚ではなく、違う尺度の数値目標が必要だと思います。








まだまだ、仮想空間の活用法がわかりづらいので、ポジカルが2年間経験したノウハウなどを
ここで出していきたいと思います。



少しでも仮想空間の新しい活用法などが広がれば幸いです。
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