人気劇団!ヨーロッパ企画の舞台見てきた^^

posical kidd

2009年06月08日 16:01


こんにちは、ポジカル白井です。

6月に入りかなり多忙な日々を送っております。
先週は前半は東京出張で採用担当者向けセミナーや営業。
金曜日は大阪でプレゼン。


で、金曜日の夜にヨーロッパ企画の演劇を見に行きました。




めちゃめち面白かったのですが、最近のヨーロッパ企画の作品とは雰囲気が変わってました。

ヨーロッパ企画とは京都を拠点に全国ツアーで舞台をしている劇団。


ただの劇団ではなく、映画、TV、イベント、映像作品などいろんなことを幅広く行っている集団です。
M-1が注目を浴びた際にひっそりと行われた「E-1」ってご存知ですか?


吉本興業主催で当時の木村常務が鳴り物入りで始めた演劇のゴングショーみたいなやつ。
演劇途中に面白くないと思った人が一定の数手が上がればそこで終了!という過激なやつ。


彼らはそこで優勝し、第1回優勝者となりました。


最近では踊る大捜査線の本広監督が目をつけ、舞台を映画化した「サマータイムマシーンブルース」
V6の井ノ原くん主演の舞台「昭和島ウォーカー」
なるみ主演の「ケセラセラ日和」

今度の秋には長澤まさみ主演の映画「曲がれスプーン!」が公開予定。


これらの脚本と出演をしているそんな実力集団です。


彼らの得意としているのが群像劇、数名の役者が舞台に立って、ゆる~い感じで交じりあっていく。
その交じりから微妙なズレが生じ、そのズレをいじることで笑いへと誘うのが「らしさ」である。
また、脚本家の上田誠の構成がとてもすごくて、異次元にまじりあっている感じ。


最初の何気ない一言やシナリオに複線があって、途中でシンクロし始め、最終的にすべてつながるといった感じです。
最終的にすべてをまじりあわせて、化学反応させるみたな。

最後はドタバタで大爆笑して終わる。


メディアからはポスト三谷幸喜やらクドカンやらいわれて注目されている。



そんな彼らのパターンが今回は少し違っていた。

今回は円形劇場を使って、立体演劇に挑戦したのだ。
通常はステージがあって、その前に観客があるといった形式ですが、
今回は会場の真ん中に舞台があって、その周りを観客席がある形式です。


プロレスや相撲と一緒の形式です。


で、舞台が立体的に組まれていて、四方八方から見えるし、縦の空間も使っている。
最初はどこを見ていいのかわからない感じでした。



舞台が始まると、ヨーロッパ企画の常套手段「ことばかぶせ」が始まる。
一つの言葉でボケ倒すというやつ。
これを繰り返す中で、「ゆる~い」感じの彼ららしい空間に引き込まれる。

最初クスクス 途中ゲラゲラ  最後大爆笑といった感じになる。


今回もこの流れは全く同じだったが、いつもと違う点が2つあった。


ひとつはいつものシナリオの異次元交錯がなかった。
本当にストレートに物語が進んでいった。
これはこれでとても見やすく面白かったのだが、いつもの「らしさ」がないので違和感を感じた。


もう一つは最後の「ドタバタ」がなかった。
大爆笑は起こっているのだけど、「ドタバタ」でたたみかけるのではなく、しみじみと大爆笑した。


ヨーロッパ企画の面白い舞台の3種の神器「ことばかぶせ」「シナリオのねじれ」「ドタバタ」のうち2つを封印しているのだ!


びっくりした。
とても面白かったけど、いつもとの雰囲気の違いにびっくりした。



で、舞台が終わってから楽屋に遊びに行った。
上田誠がいたので聞いてみた。

そしたら、意外な言葉が・・。

「今回は挑戦なんです」

「新しいヨーロッパ企画を見せたくて」

ですって^^


ヨーロッパ企画は本当に実力を認められてきて、各方面から引っ張りだこ。
「らしさ」ブランディングもできてきたと勝手に思っている。

そんな中、今までのやり方を変えて挑戦することはとても勇気がいるし、決断がいるのだと思う。
でも、何の迷いもなくやったそうだ。


今回は立体演劇をしたくて、それに合わせてシナリオやセリフ、立ち位置などを決めたらしい。
立体なのでお客からするとどこを見ていいかわからない、相撲だったら2人しかいないので、
大体視界に入るけど、ヨーロッパ企画は役者10人が常に舞台に立ってる。

で、みんな、細かな芝居をしている。
見逃せない!


で、かなり集中してすべての役者を見てしまう。

なので、シナリオをいつものように異次元で交錯させると、お客がとてもしんどくなるらしい。
たしかに、今回は空間が交錯しているのでこれで、時間軸などが交錯するとついていけなかったかもしれない。

いつもと違うから面白かったのだ。


また、最後のドタバタで笑わすのではなくて、ドタバタがあったと仮定して、そのドタバタのあとにふわーとした
笑いを表現したかったらしい。

確かにそうなってた。
最後には心地の良い笑いがあった。


いつもは笑いすぎてしんどくなるくらいだったが、今回は心地よかった。


なるほど、結局今回もとても計算されつくした舞台だった。


上田誠のものづくりへのこだわりはハンパなくすごい。
とても感動しました。


で、便乗してプチ打ち上げに参加してきました。
ヨーロッパ企画関係者たちと劇場でカンパ~い。




売れに売れている時に新たな境地に挑戦することが「人気×実力=認められる」になるんだなと考えらせられました。

ポジカルも挑戦し続けていきたいと思いました。


どうして楽屋いけるかというと・・・

上田誠と僕はいとこだからです^^

ということは僕にも彼のような才能があるはず!

今度飲みにいってくるので、さらにいろいろものづくりの真髄を聞いてきます。


追伸
今週いっぱいは伊丹の劇場でやってます。
来週からは東京講演です。青山円形劇場だったかな?
時間がある人は見に行ったらいいですよ、円形舞台なのでDVDなどの映像で見るのとは
違った感じがすると思うので。

チケットなどはヨーロッパ企画のHPから取れますよ。

また、7月26日だったかなNHK教育テレビで放送されるそうです。